イタリア人とワイン

 お酒が好きな日本人にとって、お酒を飲むことができる夕食は非常に楽しいひとときになると思いますが、イタリア人にとっては、日本人のように「酔っぱらうことが楽しい」と考える人はあまり多くないようです。いや、だからと言ってイタリア人がお酒を飲まないのかというと、そんなことはまったくないということはだれでもわかると思います。何しろ、イタリアと言えば世界最大級のワインの産地なのですから。

 ということで、実はイタリア人にとってワインというのは「食卓に欠かせない飲み物」であるイメージが大きいです。さすがに朝食でワインを飲む人は少ないようですが、昼食の食卓には例外なくワインが出てきます。夕食でワインがないということは基本的にはあり得ません。そのくらい、イタリア人にとってワインは必需品なのです。

 ですからイタリア人の場合、「ワインを飲む」というよりは、「食事のおとも」として飲む感じなので、日本人のようにワインを大量に飲んでドンチャン騒ぎをするというシーンはほとんど見かけません。

 その意味では、日本人にとって「お酒が好き」であるのか「ドンチャン騒ぎ」が好きであるのかによって、イタリアのライフスタイルに順応できるかどうかは変わってくるのかもしれません。お酒を飲めたとしても「ドンチャン騒ぎ」がないと寂しくて仕方がないというタイプの日本人はけっこう多いですから、そういう人だと、イタリアで生活することを考えると、ちょっと心配になってしまいます。

 とはいえ、おそらく量的には日本で飲むよりたくさん飲めるのではないかという気がします。

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イタリア人の食生活

 私たち日本人がそうであるように、イタリア人も人間です。何を当たり前のことを言うかと思うかもしれませんが、人間である以上、「食事」をしなければはじまらないということで、ちょっと遠回りではありますが、イタリア人の一般的な食生活についてここではお話したいと思います。

 日本人と同様、イタリア人もまた「朝食」、「昼食」、「夕食」と、基本は1日に3回の食事があります。日本人の朝食に関しては、現代ではかなり多様な食事をとる日本人が多いですが、イタリアでは、もちろんすべてのイタリア人がそうであるというわけではありませんが、基本的にはエスプレッソコーヒーに、血糖値を上昇させる意味もあってか、甘い菓子パンを食べるケースが多いです。他に、フルーツとヨーグルトを食べることも多いです。

 昼食に関しては、特にこれといった特徴のある昼食は食べません。普通に「イタリア料理」を食べることが多く、このあたりは「日本人の昼食」に似ていると言えるかもしれません。

 そして、これも「一番気合いが入る」という意味で日本人と似通っているのが「夕食」であり、イタリアでは完全に「ディナー」というとらえ方をします。ただ、日本と違うのが、ディナーがスタートするのはたいてい午後の8時くらい、日本よりははるかに遅い時間に夕食をとることになります。日本人のように「6時に予約」なんてするイタリア人はひとりもいないと言っても過言ではありません。ですから、何も知らずにイタリアに行った日本人は、おそらく夕食のスタートのころには「腹ペコ」という状況であると思います。【渋谷個室】女の子が喜ぶ♡デート向き・雰囲気の良い居酒屋

イタリアのハーブ

 日本人にとって、日本特有の飲み物というと、やはり多くの人が「緑茶」をその代表として取り上げることになると思いますが、緑茶は日本以外では基本的には飲まれることがないでしょう。このあたりは「日本らしい」ところでもあります。

 これに対し、イタリアでは「ハーブ」の考え方が発達しています。日本でもハーブティーをはじめとしてハーブに親しむ人が増えてきつつあるようすが、それでもとてもイタリアのハーブに比べるとまだその比ではないでしょう。

 イタリアのハーブの特徴として挙げることができるのは、ハーブは何も「ハーブティー」として用いられるだけにとどまらないということです。食材として、また、薬品としてもハーブは大きな注目を集めています。

 イタリアのハーブで有名なのが、「ローズマリー」や「セージ」、「バジル」などが思い浮かびます。西ヨーロッパ圏における昔からの言いならわしとして伝えられることばで、「5月にセージを食べると、向こう1年は無病でいられる」というものがありますが、そのくらいイタリアをはじめとした西ヨーロッパ圏では健康効果の高いハーブとして知られているのです。

 また、ローズマリーは、ニンニクを使った料理とはすごく相性がよく、独特の風味で非常に人気の高いハーブであり、健康増進の役割は、イタリアのハーブの中でも群を抜いていると言われています。

 現在日本でも、ガン治療の際にハーブを使うようになっているという話もあります。ハーブには鎮痛作用や催眠作用をもつものもあり、とにかく健康効果が高いです。

イタリアの食材の栄養価

 私たち日本人からすると、スパゲティなどのパスタ類を除くと、イタリア料理というのはそれほど近しい存在であるという気がしませんが、ただ、現在の日本人の間では非常に健康意識が高まっていますから、イタリア料理は今後注目を集めることになるかもしれません。


 というのも、イタリア料理に使われる食材の栄養価は、非常に健康効果の高いことでも知られているのです。たとえば「オリーブ」はイタリアの食材の中でも代表的な食材と言えますが、このオリーブは、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増加させるという特徴があります。


 イタリアと言えば忘れてならないのが「チーズ」ということになりますが、チーズもやはり健康効果の高い食材と言えます。イタリアのチーズは、身体の形成を根本的に助ける役割を持つカルシウムやレチノールといった非常に重要な栄養素を豊富に含んでいるため、これもまた日本で考えられている以上にはるかに健康効果は非常に高い食材なのです。


 そして、イタリアの野菜というと、どうしても「トマト」だけは切っても切り離せないところがありますが、このトマトも、近年日本でも非常に注目されている食材なのです。というのも、(特に完熟)トマトには「リコピン」と呼ばれる成分が含まれており、これが抜群な抗酸化作用を発揮してくれるのです。これによって、ガンの罹患率が大幅に減少するという臨床結果がすでに報告されているほどであり、その意味で言えば、トマトこそガンが多い日本人にとっては豊富に食べたい食材です。

イタリア料理の食材

 世界中どこに行っても、基本的にはその土地のおいしい料理がありますが、私たちの暮らす日本で生まれた日本食は、世界的規模で見てもきわめて珍しい料理であるという言われ方をします。これは日本が島国であるからという理由から、他の国の影響を受けにくかったという部分が大きいかもしれませんが、しかしそれだけではなく、日本には「四季」があるというのも、食材の季節感という意味では他にほとんど類を見ない希少性をもたらすのにひと役買っていると言えるでしょう。


 ただ、実は日本料理と非常に近い特徴を持った料理が、西ヨーロッパ圏にあるということをご存知の方はあまりいないと思います。実は、「スパゲティ」などの「パスタ」で知られる「イタリア料理」なのです。


 実は、イタリアにも日本と同じように四季があり、しかも細長い国土であるという点で共通しており、そうした地理的特徴を日本のそれに重ね合わせてみても、日本料理と共通点が多いというのは単なる偶然ではありません。


 イタリアといえばどうしても「パスタ」のイメージが強くなってしまいますが、それ以外にも魅力的な食材は豊富です。その代表が「オリーブ」ということになるでしょうか。また、「チーズ」などもイタリアは非常に種類も多く、多くのイタリア人にとってなくてはならないものであることはすでに知られる通りです。


 また、トマトやハーブなどといった食材も、食用としてばかりではなく、薬品として用いられるほどに健康効果の高い食材として知られているほどです。