イタリアのハーブ

 日本人にとって、日本特有の飲み物というと、やはり多くの人が「緑茶」をその代表として取り上げることになると思いますが、緑茶は日本以外では基本的には飲まれることがないでしょう。このあたりは「日本らしい」ところでもあります。

 これに対し、イタリアでは「ハーブ」の考え方が発達しています。日本でもハーブティーをはじめとしてハーブに親しむ人が増えてきつつあるようすが、それでもとてもイタリアのハーブに比べるとまだその比ではないでしょう。

 イタリアのハーブの特徴として挙げることができるのは、ハーブは何も「ハーブティー」として用いられるだけにとどまらないということです。食材として、また、薬品としてもハーブは大きな注目を集めています。

 イタリアのハーブで有名なのが、「ローズマリー」や「セージ」、「バジル」などが思い浮かびます。西ヨーロッパ圏における昔からの言いならわしとして伝えられることばで、「5月にセージを食べると、向こう1年は無病でいられる」というものがありますが、そのくらいイタリアをはじめとした西ヨーロッパ圏では健康効果の高いハーブとして知られているのです。

 また、ローズマリーは、ニンニクを使った料理とはすごく相性がよく、独特の風味で非常に人気の高いハーブであり、健康増進の役割は、イタリアのハーブの中でも群を抜いていると言われています。

 現在日本でも、ガン治療の際にハーブを使うようになっているという話もあります。ハーブには鎮痛作用や催眠作用をもつものもあり、とにかく健康効果が高いです。